高次の自己:火

さまざまな秘教的(エソテリック)な伝統では、太陽と同じように「火」もまた「プレゼンス」(現在に存在する状態)が長く持続する状態を象徴している。火は「苦しみの変容」という概念を表している。摩擦と否定的感情は高次の意識的状態であるプレゼンスの炎を点火し、それを燃やす燃料となる。


ウスペンスキー:人間が自分のすべての欲望に屈するか、それらに迎合するなら、内的な葛藤、「摩擦」、火は生じない。しかし、明確な目的を達成するために自分を邪魔する欲求と闘うなら、それは火を生み出し、徐々に内面の世界を一つの全体へと変容していくことになる。

ルーミー(13世紀、スーフィーの神秘詩人):炎そのものの只中に座っていられる者、それはごくわずかである

『フィロカリア』、「孤独者ニケフォロス」:心に神聖なる火を感じることを希求し、自分の内にある天国を知って、それを受け取ることを望むなら、さあ私は天上の永遠なる生の知識を伝えよう。

劉一明(18、19世紀、道教の老師):道教の師が著わした錬金術の古典と著作が語っている焼成の過程は、精神的なワークを実践する順序の隠喩である。

趙避塵(20世紀、道教の老師):火による6つの浄化の段階には......順序があり、決して混同してはならない。それによってしか金丹を生み出すことはできない。

『トマスによる福音書』(ナグ・ハマディ文書):イエスは言った。「私は世界に火を投げかけた。見るがよい、私は燃え立つまでその火を守っている」










不動明王
(9世紀、日本)







魂と肉体の融合
(ウィリアム・ブレイク、1808年)